景気低迷な絵の具メーカーが業界を超えて大ヒット

素質×発想の転換で
お客さまの“欲しい”を
生み出す
パラダイムスイッチ起業プロデューサーの
西谷綾です。

どうしても自分の業界だけを
見ているとアイデアに行き詰まる
と言うことがあるはずです。

それを業界を超えたアイデアで
ヒットをつくった話をしていきますね。

日本最古の絵の具メーカーの
上羽絵惣は日本画に使われる
絵の具メーカーとして
商品づくりをしてきましたが
海外からの西洋塗料の輸入もあり
売上は低迷していました。

それが、女性取締役が
ラジオを聞いているときに
ある女子高生が砕いたホタテの貝殻で
ネイルアートを楽しんでいる
と言う話を聞き、
ピンと来たそうです。

それは、取り扱う絵の具の中に
ホタテの貝殻を原料にした
胡粉(ごふん)と言うのがあるので
それをマニュキュアにしたらどうか
と言うことだったのです。

天然の材料なので
通常のマニュキュアのような
シンナー臭がなく、
落とすときも除光液が不要と言う
マニュキュアの問題まで
解決できる商品
になったのです。

そして、妊婦さんにも安心して
使えると話題になり、
年間40万本を売上げるヒット商品として
病院や海外へも販路を広げています。

「塗る」と言う対象を
絵ではなく「爪」に変えたことで
ヒット商品へと成長をして行った
と言うことですね。

ですので、
自分の業界に固執せず
対象を変えて、発想を転換できないか
考えてみてくださいね。